「日本一危険」という呼び名は、決して誇張されたキャッチコピーやネット上の演出ではありません。地元警察やせたな町の記録、報道各社の取材データによると、太田山神社では過去に「複数の滑落転落死亡事故」および重大な重傷事故が実際に発生しています。
道警江差警察署の過去の事案資料や地元消防の出動記録を調査すると、特に北尋坊の鎖場周辺および上部の痩せ尾根において、バランスを崩した参拝者が数十メートル下に滑落し、命を落とす痛ましい事故が確認されています。また、最初の139段の急階段においても、下山時に足の踏ん張りが利かなくなり、ロープから手を離して石段を転がり落ち、頭部打撲や骨折などの重傷を負う救急搬送事例が定期的に報告されています。
さらに見過ごせないのが、「下山不能による遭難と救助活動」の多さです。上り坂は腕力と勢いで登りきったものの、北尋坊の鎖場の上で足元の高度感にパニックを起こし、自力で降りられなくなる「登れるが下りられない」状態に陥る参拝者が後を絶ちません。一度パニックに陥ると筋肉が硬直し、三点支持を保てなくなります。現場は大型ヘリコプターがホバリング困難な切り立った地形であり、山岳救助隊が何時間もかけて地上からアプローチしなければならない過酷な救助現場となります。
近年ではSNSや動画サイトで「絶景の危険神社」として拡散された結果、山登りの経験が一切ない軽装の観光客が訪れる事例が増加しており、地元行政や関係者からは「観光地ではなく、修験の山であることを自覚してほしい」という強い警告が継続的に発信されています。