ここからは、プロが現場で実践しているインターロッキング施工手順を5つのフェーズに分けて具体的に解説します。細部に宿る注意点を把握することで、業者への見積もりチェックや現場監理にも大いに役立ちます。
ステップ1:掘削・床付けとインターロッキング水勾配設定
最初の関門は掘削作業です。ブロック厚(60〜80mm)+敷き砂厚(30mm)+砕石路盤厚(100〜150mm)を合算し、地表から約200〜260mm程度を掘り下げます。掘削した底面(路床)を平坦に整える「床付け」を行い、この段階でハンドダンパー等を用いて均一に転圧します。
同時に極めて重要なのがインターロッキング水勾配設定です。表面排水および浸透水の滞留を防ぐため、建物から道路側や雨水桝へ向けて1.5%〜2.0%(1mあたり1.5〜2cmの傾斜)の水勾配を糸張り(水糸)によってミリ単位で設定します。勾配が狂っていると、雨水が特定の箇所に溜まり、砂を流出させてブロックを陥没させる引き金になります。
ステップ2:路盤材砕石転圧基準に則った路盤工
掘削した底面に「再生砕石(RC-40など、粒径0〜40mmの砂利)」を敷き詰めます。ここで路盤材砕石転圧基準を厳格に守ることがインターロッキング不等沈下防止の絶対条件です。駐車場施工の場合、150mmの砕石を一度に敷いて転圧しても底まで圧力が届きません。75mmずつ2回に分けて投入し、その都度プレートコンパクターで転圧するのが鉄則です。
プレートコンパクター転圧方法としては、外周部から中心部へ向けて、前回の走行幅と半分(約15〜20cm)ラップさせながら均等に締め固めていきます。転圧機が跳ねなくなるまで入念に4〜6往復走らせ、強固な基礎路盤を構築します。
ステップ3:クッション砂の敷設(敷砂工)
締め固めた路盤の上に、川砂などのクッション砂を敷きます。ここでの命題はインターロッキング敷き砂厚さを設計値の30mm均一に仕上げることです。両脇に高さ30mmのガイドレール(鉄パイプ等)を配置し、木製やアルミ製の角材(定木)を滑らせて表面を完全な平滑面へと均す「すり均し」を行います。
注意すべきは、この敷き砂をブロックを並べる前に転圧してはいけないという点です。砂がカチカチに固まっていると、後からブロックを据え付けた際に高さを微調整できなくなります。また、均した後の砂の層には絶対に足を乗せて踏み荒らしてはいけません。
ステップ4:ブロック敷設と見切り材(端部処理)
張った水糸に沿って、基準となるコーナーから奥へ向けてブロックを1個ずつ丁寧に置いていきます。すでに並べたブロックの上に乗りながら作業を進めるのが現場の常識です。ブロック同士の間隔は2〜3mm程度の隙間(目地幅)をキープします(ブロック側面の突起により自然にスペーシングされる構造が主流です)。
端部の納まりで生じる半端な隙間は、ダイヤモンドカッターを装着したコンクリートサンダーで正確にカットして埋めます。そして外周には、車の横圧でブロックが外側へ逃げるのを防ぐための「見切りコンクリート」または「縁石ブロック」をモルタルでがっちりと固定します。
ステップ5:目地砂充填と仕上げのプレート転圧
ブロックを並べ終えたら、インターロッキング目地砂珪砂(一般的には乾燥珪砂5号〜7号)を全面に撒き散らし、デッキブラシを使って目地の深部までくまなく掃き入れます。湿った砂を使うと途中で目詰まりを起こして下まで入らないため、完全に乾燥したサラサラの砂を使用しなければなりません。
目地砂を入れた後、プレートコンパクターの底面にウレタンマット(保護ゴムマット)を装着し、ブロックの上から全体を転圧します。この振動によって砂が目地の奥底までギッチリと締まり、同時にブロック上面の微小な不陸が平らになります。沈み込んで目地砂が減った部分には再度珪砂を撒き、同様の作業を2〜3回繰り返して完全に充填します。以上がインターロッキング施工方法詳細まとめとなる標準工程です。