公式パンフレットの美辞麗句だけでは見えてこない、旅行者のリアルな体験談や現場の声を検証すると、秋田観光に対する評価の立体像が浮かび上がります。
秋田新幹線「こまち」を利用して東京から角館駅へ降り立った40代夫婦は、当時の特番インタビューや手記で語られたような旅情をそのまま口にしました。「東京駅から乗り換えなしで約3時間。車窓が岩手を越えて秋田の山あいに差し掛かった瞬間、雪景色と杉木立の深さに圧倒された。角館の武家屋敷通りは、観光地特有の過剰な看板や呼び込みが一切なく、武士の町がそのまま静かに眠っているような品格があった」と振り返ります。
一方、ネット上のコミュニティ(SNSやQ&Aサイト)で多く見られるのが、「県土の広大さ」に対する戸惑いです。「秋田駅から男鹿半島まで車で往復するだけで半日以上使ってしまった」「角館から白神山地へ向かおうとしたら、予想以上に一般道の峠越えに時間を取られた」といった、地理感覚の甘さからくるタイムスケジュールの破綻が散見されます。秋田県の面積は約11,637平方キロメートルと東京都の5倍以上あり、全国で第6位の広さを誇ります。このスケール感を把握せずに計画を立てると、移動ばかりで一日が終わってしまう現実があります。
食の現場における反響も鮮烈です。大館市および鹿角市で提供される「本場のきりたんぽ鍋」を食した旅行者は、異口同音に「これまで食べていたきりたんぽは何だったのか」と驚きの声を上げます。比内地鶏のガラから丁寧に抽出された濃厚な黄金スープ、契約農家から仕入れた新米を粒感を絶妙に残して手作業で焼き上げた香ばしいたんぽ、そして秋田特産のシャキシャキとした根付きセリ。地元割烹の店主が「きりたんぽ鍋は煮物ではなく、素材の旨味を汁に溶かして即座にすする鍋料理」と語るように、その一口の破壊力は、ネット上の「秋田ご当地グルメ評判」の高さを完全に裏付けています。