旅行予約サイトやSNSのコミュニティを調査すると、冬の北海道を満喫したという絶賛の声がある一方で、「冬の北海道旅行 行って後悔した理由」として赤裸々な体験談が数多く投稿されています。旅行情報誌の華やかなグラビアだけでは見えてこない、現場特有の過酷な摩擦が存在します。
現地を訪れた旅行者が直面する最大のギャップは、「外の極寒」と「室内の猛烈な暖房」による寒暖差です。北海道の建築物は気密性と断熱性に優れ、商業施設や列車内では室温が22〜24度前後に保たれています。極地仕様の厚手のセーターを何重にも着込んできた旅行者が、暖房の効いた空間で大量の汗をかき、その汗が氷点下の屋外に出た瞬間に急速に冷えて体温を奪われる「汗冷え」の被害が多発しています。
さらに、足元の選択ミスによる転倒事故や凍傷寸前の冷えも深刻です。「都内で履いているおしゃれなスニーカーで新千歳空港に降り立った瞬間、ツルツルの圧雪路面で転倒し尾てい骨を強打した」「底が薄い靴のせいで地面の冷気が直に伝わり、30分も歩けなかった」という手記は枚挙にいとまがありません。現地のドラッグストアや駅構内では、観光客向けに急遽販売される簡易滑り止めバンドの需要が絶えません。