二人の関係性を語る上で外せないのが、大泉洋が披露する「福山雅治のモノマネ」です。発端は、福山がパーソナリティを務めていた深夜ラジオ『福山雅治のオールナイトニッポン』や『魂のラジオ』、そして大泉がゲスト出演した数々のラジオ対談でした。「洋ちゃん、スターはね、疲れた顔を見せちゃいけないんだよ」「洋ちゃん、僕のスケジュール見て? 実におもしろいことになってるから」と、低音ボイスを過剰に誇張する大泉のモノマネは、瞬く間にバラエティ界の鉄板ネタとなりました。
特筆すべきは、このモノマネが単なる後輩の無礼講ではなく、福山本人が自らネタを大泉に供給しているという点です。福山は「洋ちゃん、最近新しいネタないの? こういうこと言ったら使えるでしょ」と、プライベートでわざわざモノマネしやすいエピソードを提供していることを明かしています。自らのパブリックイメージを相対化し、大泉を通じてコミカルに発信することで、福山雅治という大スターの親しみやすさを世間に届けるという、高度に計算された共同プロデュースが成立しています。
この阿吽の呼吸は、大泉洋が司会を務め、福山雅治が白組トリを務めたNHK紅白歌合戦のステージでも遺憾なく発揮されました。生放送の緊迫した生中継において、司会席の大泉とステージ上の福山が視線を交わし、絶妙な掛け合いで会場を沸かせた演出は、二人にしか生み出せない極上のエンターテインメントとして視聴者から圧倒的な支持を集めました。