ひとくちにプロデューサーと言っても、プロジェクトの規模が大きくなるほど階層が分化します。特に映画や大型ゲーム開発のクレジットで見かける複数のプロデューサー職には、厳密な役割分担が存在します。
まず、頂点に位置するエグゼクティブプロデューサーとの違いに注目してみましょう。エグゼクティブプロデューサー(製作総指揮/EP)は、製作委員会や出資企業を代表し、数億〜数十億円規模の投資判断や全体戦略の承認を行うポジションです。日々の細かい制作管理には立ち入らず、ブランド価値の担保やプロジェクトの継続・中止を左右する重大な経営判断を下します。
一方で、現場の実務を強固に支えるのがアシスタントプロデューサー(AP)です。アシスタントプロデューサーの業務内容は多岐にわたり、撮影や開発スケジュールの進捗管理、出演者やクリエイターのケア、著作権や肖像権のクリアランス確認、制作費の経費精算など、泥臭い進行管理全般を一手に引き受けます。業界関係者の間では「優秀なAPが現場にいるかどうかで、プロデューサーの稼働と作品の成否が8割決まる」と証言されるほど、プロジェクトの円滑な進行に不可欠な要石となっています。