SNSやネット掲示板、Q&Aサイトには、コインランドリーでの布団洗いに失敗した利用者からの悲痛な投稿が日々寄せられています。その中でも最も深刻な事例が、ドラム内で羽毛布団がコインランドリーで破れたというアクシデントです。
「乾燥が終わって扉を開けたら、ドラム内が雪景色のように羽毛で埋め尽くされていた」「側生地が数十センチにわたって裂け、羽毛が周囲に舞い散って回収不可能になった」といった声は決して珍しくありません。生地の縫製糸が劣化していたり、わずかな引っかき傷があったりすると、脱水時の凄まじい遠心力やドラム突起(リフター)との摩擦で一気に裂け目が広がってしまいます。
ここで知っておくべき極めて重要な法規的・実務的事実が、コインランドリーでの布団破れに対する弁償の問題です。大手フランチャイズから地域密着型店舗に至るまで、ほぼ全てのコインランドリー利用規約には「利用者の操作ミス、洗濯物の経年劣化、適格外品の投入による破損について、店舗側は一切の損害賠償責任を負わない」と明記されています。
それどころか、飛び散った羽毛が機械内部のフィルターや排気ダクトを詰まらせ、他機器の運転停止や排熱異常を引き起こした場合、利用者が店舗側から清掃費用や休業補償を請求されるリスクすら存在します。機械自体の明白な初期不良や物理的破損が原因であると証明できない限り、破れた布団の弁償を店舗に求めることは法的に極めて困難であるのが実態です。