事故の一報が出た際、ネットの反応は激しい二極化を見せます。X(旧Twitter)やYahoo!ニュースのコメント欄、5ちゃんねるなどの掲示板では、事故直後から猛烈なバッシングが巻き起こります。「人命を軽視している」「芸能人特権で逮捕されないのか」といった怒りの声が上がる一方で、被害者が軽傷であったり、速やかな救護と謝罪が行われた事案では「過密日程を強いた事務所の責任ではないか」と擁護する声も散見されます。
では、過酷な世論の批判を浴びた当事者たちの「その後の現在」はどうなっているのでしょうか。2026年現在の動向を追うと、それぞれの辿った道には大きな隔たりがあります。
前述の伊藤健太郎さんは、事故から約1年間の謹慎期間を経て、2021年秋の主演舞台で俳優活動を再開させました。当時の特番インタビューや復帰会見で見せた表情には、以前の華やかな自信とは打って変わり、深々と頭を下げ続ける重苦しい翳りが刻まれていました。被害者との示談が成立し、不起訴処分(起訴猶予)となった後も、地上波テレビ番組への本格復帰には長い年月を要しました。地道な小劇場での演技活動や単館系映画への出演を積み重ね、2024年から2026年にかけてようやく民放ドラマや配信作品への再起を果たしています。一度失った信頼を取り戻すための代償は、決して軽いものではありませんでした。
一方、度重なる運転トラブルを起こしたインパルスの堤下敦さんは、YouTubeを中心とした個人配信活動で再起を図りつつ、コンビとしてのテレビ活動は依然として限定的な状態が続いています。ネット上では「再犯の危険性がある以上、地上波での起用は難しい」という厳しい視聴者の意見が根強く残っており、デジタルタトゥーとして過去の事故記録が拡散され続ける過酷な現実が浮き彫りになっています。