Q1:無水エタノールなしで、水とハッカ油だけで作っても大丈夫ですか?
A1:作ること自体は不可能ではありませんが、おすすめできません。油と水は決して混ざり合わないため、激しく振っても数秒で分離します。その結果、ある時はただの水が噴射され、ある時は濃縮されたハッカ油の原液が噴射されて肌に強い刺激や痛みを引き起こします。どうしてもアルコールを使いたくない場合は、刺激の少ないグリセリンで乳化させるか、毎回使用直前に腕が疲れるほど激しく振って即座に吹きかける必要があります。
Q2:ドラッグストアで売っている「消毒用エタノール」で代用できますか?
A2:代用可能です。無水エタノール(エタノール濃度99.5%以上)に対して、消毒用エタノールは約80%程度に水で希釈されています。そのため、調合比率を「消毒用エタノール20ml+精製水80ml」のようにエタノールの割合を少し増やして調整してください。ただし、精油を完全に溶かし込む溶解力は無水エタノールの方が圧倒的に高いため、濁りのないクリアなスプレーを作りたい場合は無水エタノールを推奨します。
Q3:服に吹きかけるとシミになったり生地が傷んだりしませんか?
A3:素材によっては輪ジミや変質が起きます。綿やポリエステルなどの一般的な衣類であれば少量吹きかける分には問題ありませんが、シルク(絹)、レーヨン、キュプラ、革製品、合成皮革に吹きかけると、油分やアルコールによって色落ちやシミ、テカリが発生します。また、衣類の目立たない裏側で事前にパッチテストを行うのが安全です。
Q4:肌につけるとヒヤヒヤして涼しく感じるのは、体温が下がっているからですか?
A4:体温そのものは下がっていません。ハッカ油に含まれるl-メントールが、皮膚に存在する「TRPM8(トリップ・エムエイト)」という冷感を感知する受容体タンパク質を直接刺激し、脳に「冷たい」という擬似的な電気信号を送るためです。感覚としては冷涼感を得られますが、実際の深部体温が低下しているわけではないため、熱中症対策としては水分補給やエアコン使用を怠らないよう注意してください。