子どもが喜ぶ部屋作りの決定的な工夫は、「子どもの発達段階(レディネス)に合致した技法を取り入れ、自ら作った達成感を実感させること」にあります。月齢や年齢ごとの発達特性に合わせた適切な技法を選択することが、製作活動をスムーズに進める鍵となります。
乳児 0歳1歳2歳 夏壁面では、指先や手のひら全体を使った「感触遊び」が製作の中心となります。ジッパー付き保存袋に画用紙と絵の具を入れて感触を楽しむフィンガーペイントや、プチプチ(気泡緩衝材)、トイレットペーパーの芯を用いたスタンプ技法が適しています。すいかの種や海の泡、花火の火花などをスタンプで表現することで、指先の巧緻性が未発達な乳児でも色彩豊かな仕上がりを実現できます。
一方、幼児 3歳4歳5歳 共同製作では、ハサミの連続切り、折り紙、糊付け、複数の素材を組み合わせた構成遊びへとステップアップします。一人ひとりが作った魚を集めて巨大な海の世界を作り上げたり、黒い画用紙を台紙にしてマスキングテープやはじき絵で大迫力の花火を表現したりと、友だちと協力して一つの大きな世界観を創出するダイナミズムを体験させることが可能です。