メダル争奪戦において、避けては通れないのが世界のメガパワー勢とのマッチアップです。今大会における女子バレー対戦相手と勝敗予想を組み立てる上で、ターゲットとなるのは世界王者イタリア、南米の雄ブラジル、そして宿敵・中国の3カ国です。
パオラ・エゴヌを中心とするイタリアに対しては、従来のブロック勝負では分が悪く、フロアディフェンスのポジショニングが成否を分けます。コート奥への深い強打をリベロが粘り強く上げ、トランジションアタックで相手ミドルブロッカーの戻り遅れを突く展開を作れるかどうかが勝敗ラインとなります。データ分析上、日本の勝率は「ラリーが3往復以上続いた場合」に61.4%まで跳ね上がるという明確な傾向が示されています。
一方、組織力と柔軟性を兼ね備えたブラジル戦では、サーブターゲットの絞り込みが最重要課題です。相手アウトサイドヒッターのパスラインを崩し、決定力のあるオポジットへのトス配分を読める状況を作り出せれば、日本の組織的トータルディフェンスが機能します。アジアのライバル・中国との一戦では、ブロックの上から打ち下ろされる打点に対して、どれだけブロックの手を前に突き出し、吸い込みを防げるかというミクロな技術戦が焦点となります。