ナス追肥の成否は花で決まる!秋まで大量収穫を叶える肥料術2026

ナス追肥の成否は花で決まる!秋まで大量収穫を叶える肥料術2026

ナス追肥の成否は花で決まる!秋まで大量収穫を叶える肥料術2026に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

ナスの株が栄養不足に陥っているかどうかは、葉の色や成長スピードを見るよりも早く、開花したばかりの「花」の形状に決定的なサインとなって現れます。ナスは正常な栄養状態にあるとき、花の中心にある黄色い雄しべの先端から、めしべ(雌しべ)が長く突き出た状態(長花柱花:ちょうかちゅうか)で咲きます。花びらの紫色の色素「アントシアニン」が濃く鮮やかであることも、十分な肥料分が行き渡っている証拠です。

一方で、土壌の肥料分が枯渇してくると、めしべの伸長が止まり、雄しべの中に埋もれたり同じ長さになったりする「短花柱花(たんかちゅうか)」が出現します。この状態になると花粉がめしべに届きにくくなり、受粉不良を起こして開花後にポロポロと落花してしまいます。これが「花は咲くのに実がまったくつかない」というトラブルの典型例です。さらに肥料切れが進行すると、花びらの色が白っぽく退色し、花のサイズ自体も一回り小さくなります。

葉の先端付近に咲く花の高さも重要な観察指標です。健全な株では生長点のすぐ下(上から2〜3節目)に力強く花が咲きますが、養分が足りなくなると生長点の成長が鈍り、最上部と同じ高さや生長点を追い越すような位置に花が咲くようになります。毎朝の収穫時に花の中心部を覗き込み、めしべが雄しべより飛び出しているかを確認するだけで、肥料切れによる収穫停止を未然に防ぐことができます。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。