SNSや料理コミュニティを分析すると、冷しゃぶそうめんに対するネガティブな投稿として「つゆがすぐに水っぽくなって台無しになる」「麺と肉がくっついて食べにくい」という意見が上位を占めています。
このトラブルの真犯人は、肉ではなく「そうめんの水切り不足」と「油分の不足」にあります。茹で上げたそうめんを冷水で力強くもみ洗いし、表面のぬめりを取る工程までは広く知られています。しかし、最後の水切りをザルを振る程度で終わらせてしまうと、麺が抱え込んだ水分が器の底に溜まり、せっかく調合したタレの塩分濃度を著しく下げてしまいます。
現場の調理人が行う解決策は極めてシンプルです。ザルに押し付けるようにして徹底的に水気を絞った後、そうめん1把(50g)に対してごま油小さじ1/2を絡めておくこと。油のコーティングによって麺同士の癒着を防ぎ、時間が経っても一口ずつ滑らかにリフトできる上、水分の分離を防いでタレの味が最後までブレません。