愛子さまが誕生されたのは、2001年(平成13年)12月1日午後2時43分。宮内庁病院にて、体重3,102グラム、身長49.6センチの健やかな産声を上げられました。皇太子ご夫妻(当時)のご結婚から8年半という待望のご懐妊・ご出産であり、宮内庁からの「無事ご誕生」の一報が日本全国を駆け巡った瞬間、号外が配られ、各地でお祝いの祝砲や提灯行列が催されるなど、日本中が祝賀ムード一色に染まりました。
皇族のご誕生には、平安時代から続く厳格な通過儀礼が定められています。敬宮愛子内親王のご誕生の経緯においても、古式ゆかしい伝統儀式が粛々と執り行われました。
誕生当日の夜には、上皇陛下(当時天皇陛下)から皇室守護の短刀が授けられる「賜剣の儀(しけんのぎ)」が行われました。生後7日目となる12月7日には、健やかな成長を祈る「浴湯の儀(よくとうのぎ)」とともに、お子様のお名前を決定する「命名の儀」が挙行されます。上皇陛下より賜った称号「敬宮(としのみや)」、お名前「愛子(あいこ)」の由来は、中国の古典『孟子』の「仁者は人を愛し、礼ある者は人を敬ふ。人を愛する者は人恒にこれを愛し、人を敬ふ者は人恒にこれを敬ふ」という一節から選定された崇高な祈りが込められています。
一般家庭における「お宮参り」に相当する儀式として、生後約50日目にあたる2002年1月には皇祖を祀る宮中三殿に参拝する「賢所皇霊殿神殿に謁するの儀」が執り行われました。純白の産着(初着)に包まれ、静かに目を閉じて両陛下に抱かれる愛子さまのお宮参りの儀式の写真は、千数百年の歴史の重みと、生まれたばかりの可憐な命のコントラストとして、今なお皇室史に残る名場面として語り継がれています。