凶悪事件の発生と同時に、ソーシャルメディア上では膨大な情報が飛び交います。「犯人の顔写真」「容疑者のSNSアカウント」「被害者とのプライベートなやり取り」といった真偽不明の情報が瞬く間に拡散される現象は、もはや日常的な光景となりました。
しかし、ネット掲示板やSNS上の書き込みには重大なリスクが潜んでいます。過去の事例でも、事件現場の防犯カメラ映像の一部を切り取った動画が拡散された結果、現場に偶然居合わせた全く無関係の第三者が「共犯者ではないか」と疑われ、激しい誹謗中傷に晒される冤罪まがいの事態が起きています。
また、被害者のプライベートを暴くような過度な詮索は、遺族を深く傷つける二次被害を引き起こします。警察の正式発表や大手報道機関の裏付け取材を待たず、感情的な反応や憶測に基づいた情報をリポスト・拡散する行為は、捜査の撹乱や名誉毀損という法的な責任を問われることにもつながりかねません。