物語の終盤、ハイエナたちは長年従ってきたスカーに牙を剥き、彼を葬り去ります。この裏切りの引き金となったのは、スカー自身の決定的な背信行為でした。
大人になったシンバがプライド・ランドへ帰還し、プライドロックの頂上でスカーを追い詰めた際、命乞いをするスカーは次のように言い放ちます。「すべてはハイエナたちの仕業だ。あいつらが勝手にやったことで、私に罪はない」。長年忠誠を誓い、手を汚してきたハイエナたちを、自分の保身のために瞬時に切り捨てたのです。
この卑劣な発言を、シェンジ、バンザイ、エドをはじめとするハイエナたちは物陰からすべて聞いていました。シンバに崖から突き落とされ、炎に囲まれて満身創痍となったスカーの前に現れたハイエナたち。スカーは「友よ!」と媚びを売りますが、シェンジは冷たく「友?お前、さっき私たちのことを敵って言ってなかった?」と言い放ち、怒りに任せてスカーへと襲いかかりました。裏切りによって始まった同盟は、さらなる裏切りに対する報復という結末を迎えたのです。