女優として第一線で走り続ける傍ら、東てる美は先見の明を持つ実業家としても脚光を浴びました。まだ世間に広く定着していなかった1980年代後半にいち早く「まんが喫茶」の経営に着手し、一大ブームの先駆けとして大成功を収めます。
しかし、事業拡大やフランチャイズ展開に伴うトラブル、連帯保証人問題などによって数千万円から億単位に及ぶ巨額の借金を背負うという壮絶な挫折も味わいました。それでも彼女は自己破産を選ぶことなく、がむしゃらに働き続けて借金を全額完済するという並外れた責任感を見せました。
その後も挑戦を止めず、厳選したイチゴを使用したスイーツ専門店「ストロベリーキャンドル」を立ち上げるなど、ビジネスへの情熱を燃やし続けました。度重なる成功と失敗を経験しながらも決して折れなかったバイタリティは、彼女の人間的な深みの根底となっています。