データ上の数字だけでなく、実際の現場におけるファンの熱気と消費行動を取材すると、彼女の収益基盤の強さがより鮮明になります。都内近郊および地方都市で開催されたコンサート会場に足を運ぶと、他の音楽ジャンルとは一線を画す光景が広がっています。
会場を埋め尽くす観客のメイン層は60代から80代のシニア世代です。注目すべきは物販コーナーにおける驚異的な購買率です。通常のポップスコンサートでは若年層のグッズ購入単価が3,000円〜5,000円程度にとどまることが多いのに対し、水森かおりの現場では、応援用ペンライトやパンフレットに加え、新曲CD・DVD・記念オルゴール・ご当地特産品コラボグッズなどを一人で1万円以上まとめ買いする熱心なファンが多数見受けられます。
「かおりちゃんに直接声をかけたい」「握手会や特典会で元気を分けてもらいたい」というシニアファンの忠誠心は極めて高く、同一ツアーの別会場に何度も遠征するリピーターが客席を支えています。SNS上でも「母を連れて行ったが、歌声の迫力と神対応のファンサに圧倒された」「CDを全種類購入して家宝にしている」といった声が絶えず、景気の波に左右されない強固なリアル課金体制が成立しています。