『蛇にピアス』衝撃結末の真相と犯人考察|吉高由里子の名演と現在

『蛇にピアス』衝撃結末の真相と犯人考察|吉高由里子の名演と現在

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物語の主人公は、日常の退屈と拭いきれない虚無感を抱えて渋谷の街を漂う19歳の少女・ルイ。彼女はある夜、クラブで出会った青年・アマの口元に釘付けになります。彼の舌先は蛇のように二股に分かれた「スプリットタン」となっており、ルイはその異様な美しさに激しい衝撃と憧れを抱きます。

アマの紹介で足を踏み入れたのは、全身にタトゥーを施し無数のピアスをまとった妖しい彫り師・シバが営むアンダーグラウンドな店でした。ルイはシバの手によって舌ピアスを開け、徐々にゲージ(ピアスの太さ)を拡張して自らもスプリットタンを手に入れようと試みます。さらに彼女は、背中に「龍」と「麒麟」という対になるタトゥーを、あえて「目を入れない未完成の形」で彫り進める契約をシバと交わします。

ルイにとって、舌を切り裂き皮膚に針を突き立てる激痛は、単なる肉体破壊ではありませんでした。痛覚を通じてしか「自分が生きている実感」を得られない彼女は、純粋で一途なアマの愛情と、サディストであるシバからの暴力的な支配の間で、自らの精神と身体を限界まで削り落としていきます。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。