桑名正博さんの波乱万丈な生涯を語る上で欠かせないのが、1980年に結婚した歌手のアン・ルイスさんとの関係です。当時のトップロッカーと歌姫による結婚は「世紀のビッグカップル」として日本中から注目を浴びました。
翌年には長男・美勇士さんが誕生したものの、多忙によるすれ違いや互いの強い個性が衝突し、1984年に離婚。しかし、ふたりの関係は一般的な絶縁とは異なり、年月を経て「唯一無二の戦友」として互いをリスペクトし合う成熟した間柄へと変化していきました。
桑名さんが倒れた際、アメリカに在住していたアン・ルイスさんはパニック障害の治療中であり帰国は叶いませんでしたが、国際電話を通じて病室の桑名さんへ「カズ、頑張って!」と声を届け続けました。葬儀の場でもアン・ルイスさんからの心のこもった追悼メッセージが読み上げられ、形式を超えた本物の絆が多くの人々の胸を打ちました。