桐生ココの国際問題とは何だったのか?台湾炎上と卒業の真相を徹底検証

桐生ココの国際問題とは何だったのか?台湾炎上と卒業の真相を徹底検証

桐生ココの国際問題とは何だったのか?台湾炎上と卒業の真相を徹底検証の疑問点について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

ネット上の言説において今なお根強く囁かれているのが、「桐生ココは中国からの執拗な嫌がらせに耐えかねて引退を余儀なくされた」という悲劇的なシナリオです。しかし、報道各社の記録や本人が残した言葉を精査すると、「荒らし被害が直接の卒業理由ではない」という事実が明確に浮かび上がります。

2021年6月9日に行われた卒業発表配信において、桐生ココは活動終了の理由について以下のように説明しています。「言えないこともたくさんある」と前置きしつつも、決定的な要因として挙げたのは「活動を続けていく中で生じた、会社とのやりたいことの方向性の違い」でした。

彼女は既存のVTuberの枠組みを打ち破る過激で革新的なコンテンツを志向しており、英語圏のインターネットミーム(meme)文化を日本のアニメ的アバターカルチャーに大胆に融合させるクリエイターでした。しかし、上場を見据えコンプライアンスの厳格化を進める当時のカバー株式会社にとって、彼女のアグレッシブな企画や表現は、企業リスク管理の観点からブレーキをかけざるを得ない局面が増加していたのです。

もちろん、9カ月間にわたって浴び続けた組織的誹謗中傷や、他の所属タレントに迷惑をかけているのではないかという精神的重圧が、彼女の活動継続に対する心理的エネルギーを削いだ側面は否定できません。しかし、彼女を引退へと向かわせた主因は外敵からの攻撃ではなく、「自身が理想とする表現を貫くための自律的な決断」であったと解釈するのが、彼女のクリエイティビティに対する最も正確な敬意と言えます。

その証拠に、2021年7月1日の「伝説の卒業ライブ」では、同時接続者数が当時の世界最高記録となる約49万1,000人を記録。同日だけで数千万円規模のスーパーチャットが世界中から寄せられ、彼女は屈服して去る敗者ではなく、シーンの頂点を極めた開拓者としてホロライブの門をくぐり抜けたのです。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。