なぜ一般的な電車のように「車両を8両や10両に増やす」「もっと本数を増発する」といった対策が困難なのか。そこには日暮里・舎人ライナーが採用している「AGT(新交通システム)」ならではの構造的制限が存在する。
最大の理由は、全駅のホーム長が「5両編成」にジャストサイズで設計されている点だ。高架構造と一体化した駅舎を拡張するには天文学的な建設コストと長期の工事期間が必要となり、安易な車両延長が物理的に不可能となっている。
さらに、ゴムタイヤ走行特有の車両構造により、普通の電車に比べて1両あたりの車体サイズや定員数が小さい。運転間隔についても、安全装置の制御技術上、これ以上詰めることが極めて難しい限界点に達している。