足首の捻挫で最もポピュラーな「内反捻挫」は、足裏が内側を向くようにひねることで外くるぶし周辺の前距腓靭帯などを痛めるものです。これに対し、足首が外側へ倒れ込み、足裏が外側を向く形で受傷するのが「外反捻挫」です。足首の内側には三角靭帯(デルトイド靭帯)と呼ばれる非常に厚く頑丈な扇状の靭帯群が存在しており、通常の軽いステップや着地ではまず損傷しません。相手選手と激しく交錯した際や、足がグラウンドに固定された状態で強い外力がかかった際にのみ発生します。
ここで絶対に避けなければならないのが、インターネットや一般的な解説書に載っている「定番の捻挫テーピング」を無批判に巻く行為です。内反捻挫用のテーピングは「内くるぶし側から外くるぶし側へ引き上げる」ことで足首の内反を防ぎますが、この軌道を外反捻挫に用いると、損傷した三角靭帯をさらに伸長・圧迫する方向へ引っ張ることになり、患部の炎症を悪化させてしまいます。外反捻挫のテーピングにおいては「外くるぶし側から内くるぶし側へ引き、足首の外返しを完全にロックする」という、まったく逆のベクトルの固定が必要となります。