旅行者が今この場所を目指す最大の理由は、「観る・触れる・味わう・香る」が一体化した圧倒的な没入感にある。館内に足を踏み入れると、世界各国から集められた希少な茶器や伝統的製法の道具類が美しくレイアウトされ、展示室を巡るだけで東西の喫茶文化の変遷を旅するような構成が施されている。
特に見どころとして外せないのが、江戸時代初期の大名茶人・小堀遠州が手掛けた後水尾院御所内の茶室と庭園を復元したエリアだ。晴天時には雄大な富士山を借景にした日本庭園が眼前に広がり、洗練された数寄屋造りの空間で本格的な茶道体験を楽しめる。伝統的な礼儀作法を敷居高く感じさせず、初心者でも気軽に一服を味わえるプログラム設計が、幅広い世代の心を捉えて離さない。
さらに、館内随所で香る焙煎茶の香気や、五感を使って茶葉の品種ごとの違いを識別するインタラクティブな展示は、子供から大人、海外からの旅行者まで直感的に楽しめる設計が徹底されている。