多くの人が「ノーマルカメラで撮るとブサイクに見える」と嘆く根本的な原因は、カメラの「焦点距離」と「撮影距離」にあります。
スマートフォンのインカメラには、限られた腕の長さ(約30cm〜50cm)で背景や複数人をフレーム内に収めるため、焦点距離20mm〜24mm前後の広角レンズが採用されています。広角レンズには「レンズに近いものは極端に大きく、遠いものは小さく写る」という強いパースペクティブ(遠近感)歪みが生じる特性があります。
顔の正面至近距離からインカメラで撮影すると、カメラに最も近い鼻や顎先、唇が前方に大きく膨張し、カメラから遠い耳やフェイスライン、目尻が奥へと小さくすぼんで写ります。その結果、顔の中央が突き出たような「魚眼レンズ風の樽型歪み」が発生し、平面的で横に広がったような印象になってしまうのです。この物理的な歪みこそが、インカメラで盛れない最大の理由です。