時を経て、映画『THE FIRST SLAM DUNK』の公開によって新たな風が吹き込む。ここで流川役に抜擢されたのが神尾晋一郎だ。発表当初は往年のファンの間で大きな話題と議論を呼んだが、映画館のスクリーンに映し出されたその演技は、疑念を瞬時に絶賛へと変えた。
神尾が表現したのは、キャラクターアニメの「声」ではなく、コート上で激しく呼吸し汗を流す「一人の高校生アスリート」の実在感だ。無駄な台詞を省き、荒い息遣いや視線だけで雄弁に語る彼の低音ボイスは、作品全体のドキュメンタリータッチな世界観と完璧に調和していた。