インターネット上の掲示板や知恵袋などで頻繁に見受けられる「最近クレラップが途中で破れるようになった」「サランラップの端がどうしても見つからない」といった苦情。これらを調査した結果、製品の不良ではなく、ユーザー側の無意識な「誤用」が原因であるケースが大半を占めていることが判明しました。
最大の盲点は、「サランラップの切り方でクレラップを使い、クレラップの切り方でサランラップを使う」という交差誤認です。V字刃を持つNEWクレラップを外側に無理やり引っ張ってちぎろうとすると、中央に適切な圧力がかからず、フィルムが縦に裂けてロール本体に貼り付いてしまいます。逆に、直線刃のサランラップを内側に無理に押し込もうとすると、刃の全体に均等な力が加わらず、刃から滑り落ちてグシャグシャに丸まってしまうのです。
また、「無添加ポリエチレンラップの方が環境にも体にも絶対に優しい」というネットの言説も一面的な見方に過ぎません。ポリエチレンラップは燃焼時に塩素系ガスを出さない環境的側面を持つ反面、酸素バリア性が極端に低いため食品の酸化が早まり、食品ロスを増加させるトレードオフが存在します。用途を見極めず「安くて無添加だから」と全てをポリエチレンに一本化することは、結果として食材の廃棄コストを増大させるリスクを孕んでいます。