世界には国際畜犬連盟(FCI)や主要ケネルクラブに公認されている代表的なヘアレス犬種が存在します。それぞれ異なるルーツや外見の美しさを持っています。
1. チャイニーズ・クレステッド・ドッグ(ヘアレスタイプ)
日本国内でも比較的知名度が高い小型のヘアレス犬種です。頭部に冠毛(クレスト)、足先に靴下のような飾り毛、尾の先にふさふさの毛を残し、胴体部分の皮膚が露出しています。同じ腹から全身が絹のような長毛に覆われて生まれる「パウダーパフ」というタイプが存在するのも大きな特徴です。性格は非常に陽気で甘えん坊、家族に対して深い愛情を示します。
2. ショロイツクインツリ(メキシカン・ヘアレス・ドッグ)
メキシコ原産の非常に歴史ある犬種で、通称「ショロ」と呼ばれます。トイ・ミニチュア・スタンダードの3つのサイズが存在し、古代アステカ文明では死者の魂を冥界へと導く神聖な存在として崇められていました。しなやかで引き締まった筋肉質の体躯と、ピンと立った大きな立ち耳が特徴的で、飼い主に対して忠実で落ち着いた気質を備えています。
3. アメリカン・ヘアレス・テリア
1970年代にアメリカのラット・テリアから突然変異で誕生した比較的新しい犬種です。他のヘアレス犬種と大きく異なり、劣性(潜性)遺伝による無毛であるため、歯の欠損がなく完全に無毛の個体が生まれます。生まれつき皮膚が極めて柔らかく、テリア種らしい活発で好奇心旺盛な性格を楽しめます。
なお、「毛が抜けないから犬アレルギーの人でも飼える」と誤解されがちですが、犬アレルギーのアレルゲンは被毛そのものだけでなく、皮膚から剥がれ落ちるフケや唾液、皮脂にも含まれます。アレルギー症状を完全に防げるわけではない点には留意が必要です。