Q1:一度も失神したことがなく、自覚症状がほとんどない場合でもペースメーカー手術は必要ですか?
A1:必要です。三度房室ブロックは、現在症状がなくても心室補充調律が突然停止したり、心室細動などの致死的不整脈に移行したりするリスクを常に抱えています。日本循環器学会のガイドラインでも、無症状であっても完全房室ブロックはペースメーカー植え込みの推奨度クラスI(絶対適応)に指定されています。
Q2:リードレスペースメーカーと従来のペースメーカーはどのように選び分けるのですか?
A2:患者の全身状態や血管の状態、心機能によって判断されます。リードレスペースメーカーは切開部を作らず感染リスクが低いため、高齢者や透析患者、認知症で創部を触ってしまう恐れのある方に適しています。一方、心房と心室の拍動を細かく同期させる高度なペーシング機能が必要な若年者や特定病態では、現在も従来の経静脈リード型が第一選択となるケースがあります。主治医との綿密な検討が必要です。
Q3:ペースメーカーの電池寿命は何年くらい持ちますか?交換時はまた大掛かりな手術になりますか?
A3:機器や使用頻度によって異なりますが、最新の機種では一般的に10年〜15年前後の電池寿命を持ちます。従来の経静脈ペースメーカーの電池交換は、リードを残したまま皮下の本体(ジェネレーター)のみを取り替えるため、初回の手術よりも短時間(局所麻酔下で30分〜1時間程度)で安全に行われます。