「うちの子、水の中に入ると驚くほど表情が豊かになるんです」。生後7ヶ月の娘を通わせる母親は、プールサイドで目を細める。水圧が全身の皮膚を優しく刺激することで呼吸循環器系が自然と鍛えられるだけでなく、バランス感覚を司る前庭感覚が強烈に刺激される。陸上ではまだ自立歩行ができない乳幼児にとって、水中の浮力は思い通りに体を動かせる唯一無二の空間なのだ。
では、一体何ヶ月から始めるべきなのか。一般的なスクールでは生後6ヶ月前後、首がすわり体調管理が安定し始める時期を開始の目安としている。しかし、体温調節機能が未発達な赤ちゃんの入水には注意が欠かせない。長時間の冷えやプール水の塩素刺激による皮膚トラブルのリスクも存在する。かかりつけ医への事前相談はもちろん、当日の機嫌や体調を最優先にする親側の柔軟な判断が強く求められる。