終戦後のバラックから始まったこの一角には、今なお木造の骨組みや入り組んだダクト、狭隘な路地といった昔ながらの昭和レトロ建築の面影が色濃く残る。約100件におよぶ小店舗が数本の細い小路に密生する独特の都市形態は、戦後の復興期から現在に至るまで大きな姿を変えることなく受け継がれてきた。
単なるノスタルジーにとどまらず、古い木造建物を巧みにリノベーションした立ち飲み屋やバーが混在することで、若い世代や外国人観光客を引き寄せる魅力的なスポットへと進化を遂げている。時代の荒波をくぐり抜けてきた壁の質感や、看板の褪せた文字一つひとつに、この街が歩んできた深遠な歴史が刻まれている。