順風満帆に見えたアイドル人生でしたが、2007年秋に大きな転換点が訪れます。ワールドカップバレーボールのイメージリーダーとして「Hey! Say! JUMP」の結成とデビューが電撃発表されたのです。
J.J.Expressからは伊野尾慧、有岡大貴、高木雄也、中島裕翔らがメンバーに選抜されましたが、浅香航大の名はその中にありませんでした。この選考結果から約半年後の2008年春、浅香航大はジャニーズ事務所を静かに退所します。
当時、ネット掲示板やファンの間では「素行不良が原因ではないか」「事務所のルール違反があったのでは」といった根拠のない憶測やデマが飛び交いました。しかし、当時の関係者証言や本人が後に語ったインタビューを検証すると、噂の実態とは異なる本質が浮かび上がります。
最大の退所理由は、「デビュー選抜から漏れたことによるキャリアの再考」と「純粋な芝居・演技への強い欲求」でした。アイドルとして歌やダンスを披露することよりも、物語の中で人間を演じる「役者」としての生き方に強い魅力を感じていた浅香航大は、アイドルの看板に甘んじることなく、自らの足で役者の道をゼロから切り拓く決断を下したのです。