今でこそ欧州の第一線で脚光を浴びる中村だが、ここまでの道のりは決して平坦なビクトリーロードではなかった。若くして海外へ渡った当初、オランダのトゥウェンテやベルギーのシント=トロイデンでは思うような出場機会を得られず、ベンチを温める苦しい日々を経験している。
しかし、彼は立ち止まらなかった。オーストリア2部のジュニアーズ(LASKの育成組織)へ自ら赴き、泥にまみれながら泥臭くゴールを重ねた。守備への意識、フィジカルコンタクトの強さ、そして90分間走り切るタフネス。挫折を糧に一つひとつ課題を潰していった粘り強さこそが、現在の中村敬斗という規格外のフットボーラーを作り上げた土台である。
華やかなプレースタイルの裏に隠された、泥臭い下積みと強い反骨心。それこそが彼の真の強さだ。