近年、身体的なサイズ感をめぐる価値観はポップカルチャーの領域でも大きく変化している。かつてのように「高身長=主役」といったステレオタイプな描かれ方は姿を消しつつあり、スクリーンで強烈な存在感を放つキャストたちの活躍がその固定観念を打ち破った。
象徴的な例として挙げられるのが、山田涼介が主演を務めた実写版 鋼の錬金術師シリーズだ。グローバル動画配信サービスのNetflixを通じて世界中に配信されたこの作品で、彼は小柄なコンプレックスをエネルギーに変えて突き進む主人公エドワード・エルリックの躍動感を見事に表現してみせた。殺陣のアクションや緻密な演技力は「身長という枠組み」を超え、作品の魅力を世界中の視聴者へ強烈に印象付けた。
身長という要素は単なる個性のひとつに過ぎず、スクリーン上の魅力や表現力を左右する決定打にはなり得ない。こうしたポップカルチャーでの成功例は、人々の意識の中にあった「身長に対する先入観」を解きほぐす大きな後押しとなっている。