猫の代表的な休息姿勢である「香箱座り」。前脚を胸の下にきれいに折りたたみ、リラックスしているかのように見えるこの体勢ですが、実は体調不良のサインとして現れるケースが少なくありません。本来のくつろいだ香箱座りと、痛みを耐えている姿勢には決定的な違いが存在します。
健康な状態であれば、背中のラインは緩やかで、表情も穏やかです。しかし、腹痛や胸腔内の息苦しさを抱えている場合、猫は手足を体の内側に深く巻き込み、背中を極端に丸めて「丸太」のように硬直します。体重を胸や腹部にかけるのを避けるため、肘を少し浮かせたまま静止することもあります。
また、「うずくまり体勢」にも注意が必要です。頭を極端に低く下げ、壁や部屋の隅に向かってじっと動かない状態は、深刻な疲弊や強い痛みのあらわれです。触られるのを嫌がったり、視線を合わせようとしなかったりする場合は、すでに生体内での限界を迎えている可能性があります。