2009年夏、大手写真週刊誌に掲載されたプライベート写真は、日本テレビの看板アナウンサーとして順風満帆なキャリアを歩んでいた夏目さんを突如として渦中の人に巻き込んだ。当時、若手女性アナウンサーの私生活に対する関心は過熱を極めており、個人のプライバシー領域に属する個人的な写真が、半ばスキャンダラスな文脈で大々的に報道されたのである。
当事者に対する世間の風当たりは厳しく、担当番組の降板や露出の減少といった実質的な制約が課された。しかし、この騒動の本質は、コンプライアンスの違反や法的・倫理的な問題行動ではなく、プライベートな画像の流出という「被害」の側面が強かった。ネット掲示板や一部メディアが面白おかしく取り上げたことで情報の歪曲が進み、事実とは異なる負のパブリックイメージが形成されてしまった点が、この問題の根深さを物語っている。