ネット上の議論を調査すると、賛否両論の波は想像以上に激しい。特にX(旧Twitter)では、感情的な本音がフィルターなしで吐露されている。「お腹のアップがグロテスクに思えてしまう」「内輪の神聖な出来事を不特定多数に見せつけられている感覚がしんどい」といった直感的な拒絶反応だ。一方でInstagramをのぞくと、美しい光の演出や家族の温かな絆を捉えた「アート作品」としての称賛が溢れており、プラットフォームごとに見られる温度差は顕著である。
育児情報メディアの「ベビーカレンダー」などが実施する各種意識調査でも、マタニティフォトに対する認知度は高まったものの、全員が肯定的に捉えているわけではないことがわかる。肯定派は「二度と戻らない妊娠期間の貴重な姿を残したい」「夫婦や家族の記念」と捉えるが、否定派は「身体のプライベートな部分の露出」や「自己満足の誇示」と感じてしまう。この認識のずれこそが、SNS上での摩擦の主因となっている。