日本の長寿の歴史を振り返ると、右肩上がりの伸びが突如ストップした時期がありました。戦後一貫して延伸を続けてきた平均寿命が、2021年および2022年に2年連続で前年を下回るという異例の事態が発生したのです。
この期間に数値が下がった直接的な要因は、新型コロナウイルス感染症による死亡数の急増にあります。特に免疫力が低下している後期高齢者や基礎疾患保有層における超過死亡の増加が、全体の平均値を大きく押し下げました。
しかし、2023年以降はワクチンの普及や治療薬の開発、変異株の病原性変化に伴い、死亡リスクが抑制傾向へ転換。現在では急激な下落トレンドを脱し、本来の緩やかな延伸軌道へと戻りつつあります。