テニス肘からの回復を早めるためには、外側上顆炎の治し方における「禁忌(やってはいけないこと)」と「正しいアプローチ」の境界線を明確に理解することが欠かせません。
テニス肘のストレッチでやってはいけないことの代表例が以下の3点です。
- 反動をつけてグイグイ伸ばす:急激な伸張反射が起き、傷んだ腱付着部に瞬間的な強負荷がかかります。
- 「痛気持ちいい」を超えて痛みに耐えながら伸ばす:痛覚閾値を超える刺激は交感神経を緊張させ、血流を阻害します。
- 骨の出っ張り(上顆部)をゴリゴリ直接マッサージする:骨膜や腱の炎症を直接刺激し、石灰化や慢性痛の引き金になります。
正しい前腕伸筋群のストレッチは、腱付着部(肘の骨)に直接牽引ストレスをかけず、筋肉の柔軟性を取り戻すために行います。具体的な手順は次の通りです。
【前腕伸筋群の安全なストレッチ手順】
1. 痛む側の腕を前に伸ばし、手のひらを下に向けます。
2. 反対の手で痛む側の手の甲を包み込み、手首を手前(下方向)へゆっくりと曲げていきます。
3. 肘の外側ではなく「前腕(腕の外側の筋肉部分)」が心地よく伸びているのを感じる位置で静止します。
4. 呼吸を止めずに20〜30秒間キープし、ゆっくり戻します。これを1日2〜3回、痛みの出ない範囲で実施します。