連載から四半世紀以上が経過した現在、ネット掲示板やSNSでは「パール=血を見て暴れるギャグキャラ」「ギンの噛ませ犬」といった評価が定着しがちです。しかし、当時の戦闘環境や能力設定を客観的に精査すると、東の海編におけるパールの戦闘力は極めて高水準であったことが分かります。
多くの読者が見落としがちなパールの実態と誤解のポイントは以下の3点です。
【誤解1:防御しか能がない弱小幹部である】
実態として、パールは悪魔の実の能力者ではない純粋な人間でありながら、摩擦熱で自発的に発火し、火の玉を投射する特異体質・戦闘技術を有していました。武装色の覇気という概念が存在しなかった初期の東の海において、「物理防御+広範囲熱属性攻撃」の組み合わせは並の海賊船であれば単騎で壊滅させられる脅威です。
【誤解2:ギンの攻撃に一撃で負けたから打たれ弱い】
ギンの武器は極厚の鉄板をも打ち砕く重量級の鉄球トンファーです。さらにギンは不意打ちに近い形でパールの死角・盾の構造的弱点を突いたため、パールの肉体耐久力そのものが低かったわけではありません。むしろサンジの強烈な蹴りを複数回受けて立ち上がっていたタフネスは評価に値します。
【誤解3:単独で海軍から手配されていないから無名】
クリーク海賊団は総勢50隻・5,000人という軍隊規模の巨大組織であり、海軍は組織全体を「首領クリーク(1,700万ベリー)」として一括危険視していました。当時の東の海で1,000万ベリー超えが指折りの強豪であった背景を考慮すると、幹部であるパールの実力は個別に懸賞金がつけば500万〜800万ベリー前後に相当すると推測されます。