インクはあるのに書けないボールペンのインク復活裏ワザと原因解明

インクはあるのに書けないボールペンのインク復活裏ワザと原因解明

インクはあるのに書けないボールペンのインク復活裏ワザと原因解明の詳細解説をお届けします。役立つ情報が満載です。

ネット上にはさまざまなボールペン復活の「裏ワザ」が出回っていますが、中には製品寿命を縮めるだけでなく、重大な事故につながる危険な誤解が存在します。文具メーカー各社も公式に警告している絶対にやってはいけないNG行為を整理します。

最大のNG行為は、ライターやチャッカマンの直火でペン先をあぶる行為です。昭和の時代から一部で語り継がれている手法ですが、現在の精密なボールペンチップには内部に微小な樹脂パーツやスプリングが組み込まれている場合が多く、直火に晒すと一瞬で溶融・変形します。さらに、金属製チップが熱膨張してボールが脱落したり、インクが一気に沸騰してペン先から破裂・飛散する極めて危険なリスクがあります。

次に避けるべきは、硬い金属やガラス面、コンクリートなどに強く擦りつける行為です。「ボールを無理やり回そう」として強い筆圧で硬いものに擦りつけると、ボールを保持している座金(ソケット)のフチが変形します。一度でも座金が歪むと、ボールが正常に回転しなくなるか、隙間が広がってインクがドバドバと漏れ出す「ボテ漏れ」の原因になります。

また、除光液(アセトン)やアルコールスプレーにペン先を直接浸す行為も危険です。固まった油分を溶かす効果はあるものの、インク内部の界面活性剤や分散剤を破壊してしまい、リフィル内のインク全体をゲル化・分離させて再起不能にしてしまいます。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。