成田山表参道ランチの評判において、主役の座を争い続けているのが「川豊(かわとよ)本店」と「駿河屋(するがや)」です。参道沿いには約60店舗ものうなぎ提供店が存在しますが、この2大巨頭への集中度は極めて高く、混雑対策を誤れば貴重な休日の大半を行列で消費することになります。
1910年創業の川豊本店は、店頭で職人が目にも留まらぬ速さでうなぎを捌き、串を打ち、焼き上げるライブ感が名物です。週末ともなると待ち時間が120分〜180分(2〜3時間)に達することも珍しくありません。ここで知っておくべき真相は、川豊は「店頭での整理券発券機」を導入しており、発券後は記載されたQRコードからリアルタイムで呼出状況を確認できる点です。つまり、店頭に立ち尽くす必要はなく、発券後に新勝寺へ参拝に向かうのが定石です。
一方、新勝寺総門のすぐ脇に店を構える駿河屋は、創業1798年を誇る屈指の老舗です。下総醤油と三河みりんを用いた伝統の秘伝ダレ、そして幻の共水うなぎを取り扱う名店として知られます。駿河屋の整理券配布は基本的に午前9時前後(混雑期は早まる場合あり)から開始されます。注文を受けてから蒸しと焼きを丁寧に行うため、着席してからの提供にも30分ほど要しますが、身のふっくら感と深いコクは他と一線を画します。
なお、行列を極力避けたい場合は、川豊の別館(市役所近くのロードサイド型店舗・大型駐車場完備)を選択するか、大正12年創業の「菊屋」や門前の「近江屋」など、歴史ある実力店を柔軟に視野に入れるのが現地取材で見えた堅実な選択肢です。