冬の九重を目指すドライバーの間で定期的に囁かれるのが「晴れた日の昼間ならノーマルタイヤでも行けるのではないか」という危険な言説です。結論から申し上げますと、「ノーマルタイヤでの走行は極めて危険であり、絶対に避けるべき」というのが現場の揺るぎない事実です。
九重スキー場へアクセスする主要ルートである「やまなみハイウェイ(県道11号)」や「四季彩ロード」は、標高1,000メートルを超える峠道が続きます。九州地方整備局や大分県警の交通情報によると、冬期の山間部では突発的なチェーン規制や冬用タイヤ規制が頻繁に発令されます。仮に前日や当日の朝が晴天であっても、日陰や橋の上、カーブの手前には目に見えにくい「ブラックアイスバーン」が潜んでおり、スリップによる立ち往生や多重事故が毎年多発しています。
「自分は運転に自信があるから大丈夫」という過信は通用しません。チェーン未装着のノーマルタイヤ車が1台スタックするだけで、後続の数十台が巻き込まれる深刻な交通麻痺を引き起こします。スタッドレスタイヤの装着、または駆動輪への金属・非金属チェーンの携行および着脱訓練を完了させた上で出発することが、九重スキー場を訪れる全ドライバーの最低限のマナーです。