『E. T. 』指を合わせるシーンは本編にない?ポスターと記憶の真相

『E. T. 』指を合わせるシーンは本編にない?ポスターと記憶の真相

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「名作映画の代名詞」ともいえるあの指合わせのカットですが、1982年公開のオリジナル版および2002年の20周年アニバーサリー特別版を含む本編映像をフレーム単位で確認しても、エリオットとE.T.の人差し指同士が触れ合う瞬間は一切ありません。この事実は、国内外の映画研究者やファンコミュニティの間でも長年検証され、完全に確定しているファクトです。

劇中でE.T.の指先がオレンジがかった温かい光を放つシーンは、大きく分けて2カ所存在します。しかし、そのどちらも「指先同士の接触」ではありません。

1つ目は、物語の中盤でエリオットが誤って刃物で指先を切ってしまった場面です。泣きそうになる少年に歩み寄ったE.T.は、自らの人差し指を淡く光らせ、エリオットの「怪我をした傷口」に直接触れて傷を瞬時に完治させます。このときエリオットは手を差し出しているだけであり、指先を突き合わせてはいません。

2つ目は、映画史に残る屈指のクライマックスであるラストの別れの場面です。宇宙船へ乗り込む直前、涙を流すエリオットに対し、E.T.は光る指先を伸ばします。E.T.の指先が触れたのは、エリオットの指ではなく「額(頭部)」の中央でした。そして、E.T.は優しく語りかけます。「いつもここにいるよ(I'll be right here)」。心と記憶の中に永遠に留まり続けることを約束するこの名場面においても、指タッチは行われていません。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。