旭川駅からバスで約15分、陸上自衛隊旭川駐屯地の正門脇に佇む北鎮記念館。いまや単なる地方の史料館という枠を超え、年間を通じて全国から多くの来訪者が押し寄せるカルチャースポットとして定着しています。
注目を集める最大の起爆剤となったのは、明治末期の北海道を舞台にした名作『ゴールデンカムイ』の世界的ヒットと映像化の展開です。作中で圧倒的な存在感を放つ「大日本帝国陸軍第7師団」の本拠地こそが旭川であり、館内には作中に登場する三十八式歩兵銃や三十年式歩兵銃、村田銃、さらには二百三高地の激戦で使用された二十八糎榴弾砲の弾頭など、作中描写のモデルとなった実物資料がそのまま保存されています。
展示室の一角には、原作者・野田サトル氏の直筆サイン色紙やイラスト、登場人物ゆかりの解説パネルも設置されており、フィクションの熱狂と本物の歴史が交錯する類まれな空間として、ファンならずとも息を呑む臨場感を放っています。