自力で電池を交換したユーザーから頻繁に寄せられるのが「新しい電池を入れたのに液晶がつかない」「音が鳴らなくなった」というトラブルです。この現象の背後には、構造上の明確な要因が存在します。
1. ACリセットの接触不良・未実施
「DW-5600 電池交換 つかない 原因」の9割以上がこれに該当します。AC端子の微小な穴の奥にある金属箔にピンセットが確実に届いていなかったり、導通時間が短すぎたりするとリセットがかかりません。液晶が真っ暗な場合は、もう一度ピンセットの先端を確実に当て直すことで復旧します。
2. アラーム用スプリング(微小バネ)の紛失
裏蓋を開けた際に、モジュールから飛び出している極小のスプリングが飛散・落下してしまう事故が後を絶ちません。このバネは裏蓋内側の圧電素子(ピエゾ素子)へ電気信号を伝える導通経路となっており、紛失すると時計は動いても「操作音やアラームが一切鳴らない」という不具合が生じます。
3. 絶縁フィルムの位置ズレや電池の裏表逆セット
モジュール底面と電池のマイナス極を絶縁する極薄フィルムがズレてショートしていたり、プラスとマイナスを逆にセットしていたりすると通電しません。CR2016の刻印(+表示)が必ず上側(裏蓋側)を向いているか再確認が必要です。