1944年4月生まれのタイガー・ジェット・シンは、2026年現在で82歳を迎えました。かつてリング上で見せた殺気配る眼光は穏やかなものへと変わり、現在はカナダ・オンタリオ州ミルトンの広大な邸宅で家族とともに優雅な隠遁生活を送っています。
プロレス界の第一線を退いた後、シンが情熱を注ぎ続けているのが息子の元WWEスーパースター、タイガー・アリ・シン(本名:ハジート・シン・ハンス)と共に立ち上げた「タイガー・ジェット・シン財団(Tiger Jeet Singh Foundation)」の運営です。地元ミルトンでは毎年大規模なチャリティイベント「Miracle on Main Street」を主宰し、マックマスター小児病院をはじめとする医療機関や恵まれない子どもたちへ数百〜数千万円規模の寄付や玩具の支援を継続しています。
その長年にわたる地域貢献と人道支援が称えられ、地元オンタリオ州には公立の小学校「タイガー・ジェット・シン・パブリックスクール(Tiger Jeet Singh Public School)」が開校しました。かつて日本中を震え上がらせた悪役レスラーの名前が教育機関に冠されているという事実は、彼の社会的信望の厚さを何よりも雄弁に物語っています。
また、シンは日本への愛着を生涯持ち続けています。2011年の東日本大震災直後にはいち早く復興支援を表明し、多額の義援金を寄付しただけでなく、自ら被災地の福島県や宮城県の学校を訪問して子どもたちを激励しました。2026年10月に盟友アントニオ猪木が逝去した際にも、「彼は私の兄弟であり、最高のライバルだった」と深い哀悼の意を捧げ、日本のファンに深い感動を与えました。