SNS上では「ブリーチなしの黒髪でもパーマをかけるだけで簡単に外国人風になれる」といった安易な言説が見受けられますが、これには大きな盲点が存在します。
欧米人の髪は1本1本が細く平たい形状をしており、光を透過しやすい特性を持っています。対して日本人の黒髪は断面が丸く太いため、光を吸収して重たく見えやすい性質があります。そのため、何の工夫もなくベリーショートにパーマを強めにあてた外国人風を目指すと、黒髪の重厚感と細かいカールの相乗効果によって、昭和のパンチパーマやアフロヘアに近い野暮ったさを生んでしまう危険があるのです。
黒髪ベースで洗練された外国人風の質感を成立させるには、カットの段階で内側の毛量を緻密に減らし、毛先に「束感の隙間」を作ることが不可欠です。さらに、黒髪特有のパサつきをカバーするために、艶感の出るグリースやウェット系オイルで光を反射させるスタイリングが前提となります。地毛の黒さを生かしたい人ほど、カット技術に定評のあるサロンを選定し、質感のコントロールを徹底しなければなりません。