ネットの掲示板やSNS上には、ルチノーに関する都市伝説まがいの誤解が今なお散見されます。飼い主が正しい知識で愛鳥を守るために、代表的な2つの盲点を是正しておきます。
第1の誤解は、「ルチノーの赤目は成長とともに黒くなる」という俗説です。これは「ワインレッドアイ」や「ファロー」といった別変異の鳥と混同されたものです。純粋なルチノー(イノ因子)の赤目は、瞳孔も虹彩もメラニンを持たないため、成鳥になっても生涯にわたり赤色のまま変化しません。もし瞳の周辺に黒ずみや白濁、不自然な膜が生じた場合は、角膜炎や白内障などの眼疾患を疑う必要があります。
第2の盲点は、「メスは鳴かないからマンションでも静かに飼える」という思い込みです。確かにオス特有の求愛ソング(リズミカルに囀り続ける行動)はメスには少ない傾向があります。しかし、前述した通りメスのルチノーは不安時や自己主張時の「ギャッ、ギャッ」という強い地鳴きや呼び鳴きを激しく発声します。防音面での油断はお迎え後の近隣トラブルに直結するため、性別にかかわらず防音対策を前提としたケージ配置を計画すべきです。