坂口兄弟を語る上で欠かせないのが、偉大な父・坂口征二の存在だ。柔道日本一からプロレスへと転身し、新日本プロレスの黄金期を支えた巨星の背中を見て兄弟は育った。家の中には常に勝負の世界の緊張感があり、身体を鍛えること、礼節を守ることが当たり前のように求められる環境だったという。
偉大な父を持つ者の宿命として、幼少期から比較の目に晒されることも少なくなかった。しかし兄弟は父の威光に甘えることなく、それぞれの意思で己の進むべき道を選択していく。父から受け継いだ強靭なフィジカルと折れない心筋は、後に二人がそれぞれの分野で壁にぶつかった際、最大の武器となった。